出石から10分!奥山地区に流れる「幻の滝」とは

出石町皿そばで有名な城下町・出石から車で約10分の奥山地区。「もう一つの出石」とも言われるように、お蕎麦を求めるお客さんであふれる城下町とは打って変わってのどかな山村風景が広がります。そんなちょっとマニアックな奥山地区の中でもさらにマニアックなスポットが、今回ご紹介する「幻の滝」なのです。地図にも載っていないという、幻の滝の実態を調査するべく足を踏み入れました。
幻の滝には「壱の滝」と「弐の滝」がある?
今回の情報を提供してくださった地元住民の方によると、幻の滝には「壱の滝」「弐の滝」があるとのこと。壱の滝は落差が大きく、迫力満点。一方の弐の滝は水量が少ないために、夏季は観られないという文字通りの「幻の滝」なのだとか。
幻の滝の入り口はここ!
期待と不安を抱きながら、いざ幻の滝へ出発!ちなみに、入口はこの辺りです。
入口看板は意外とカジュアル?

幻の滝の情報をご提供いただいた奥山地区の方が設置された看板が目印。意外とカジュアルで「幻の滝」という名称と若干のミスマッチが…
幻の滝への道のりは「茨の道」だった?

看板の先へ足を踏み入れるとすぐに「壱の滝」「弐の滝」の分岐を示す看板が現れます。今回は時期限定の「弐の滝」から攻略をスタートします。

茨の棘が突き刺さる! ※2021年現在は伐採済
道中には茨(いばら)の木が生い茂っていて、まるで侵入者を阻むかのよう。実際に何度も衣服に刺さってきたので、幻の滝攻略時は肌が露出する服は避けるべきでしょう。ただし、この写真は2020年春のもの。2021年現在は、地元住民の方が茨の枝を伐採してくださったので、かなり安全に進めるようになりました。
幻の滝には長靴(できればスパイク付き)着用で!

幻の滝までの道中では、いくつかの沢を渡ることになります。浸水や転倒を防ぐために、長靴の着用は必須。長靴は、できれば滑りにくいスパイク付きのものを選ぶとよいでしょう。
弐の滝に到着!所要時間は約20分

分岐地点から約20分、茨をかき分け、沢を渡り、弐の滝に到着!たしかに事前情報通り、コンパクトでかわいい滝が流れていました。夏季になると消えてしまうので、春や秋を狙って見に行くようにしましょう。
お次は「壱の滝」へ!

弐の滝を観たあとは一旦分岐へ戻って、壱の滝を目指します。実はこちらの壱の滝の方が後に発見されたそうなのですが「迫力が段違いなのでどちらかというとこちらを見てほしい」という思いから、こちらが壱の滝と命名されたそうです。
弐の滝よりも若干険しい道のりなので、水分や装備はしっかり整えておきましょう。
ド迫力!幻の「壱の滝」に到着 ※所要時間約30分


分岐から約30分。弐の滝と同様に道なき道を行き、沢を超えて「壱の滝」へ辿り着きました。大きな落差から滝壺に降り注ぐ光景は迫力満点。苦労して辿り着いただけに、喜びもひとしおです。知る人ぞ知る秘境である幻の滝。皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。長袖・長ズボンの服装や虫よけスプレーなど、装備はしっかり整えて挑むことをおすすめします。
東京都出身の豊岡市地域おこし協力隊。皿そばで有名な出石城下町の魅力発信を担当。たじまっぷ編集長として、豊岡を含めた但馬地方の魅力を日々発信していきます。
過去の経歴:不動産会社勤務→世界一周→ライター・SEO